宮崎 東明 漢詩集 その4
見渡す限りよく晴れ渡って一点の雲もなくよい天気です。 秋もいよいよ深まって、あたりの景色もはっきりとみえます。 郊外に出てきましたが、杖をしばらくとめて、東山を眺めますと翆の樹々も、紅葉を織りまぜて、丁度錦をくりひろがたように美しく気分も最高です
この詩の構造は仄起こりの七言絶句の形であって下平声八庚の韻のうち、晴、 明・横の字が用いられている。