宮崎 東明 漢詩集 その6
林の中を歩いていると小鳥のさえずりがきこえてくる。友をよんでいるのか、親子で語り合っているのか、こちらでさえずっているかと思うとまた向こうの方でないている。 姿はみえないが、鳴く声だけは木の間をとおしてきこえてくる。 杖をとめて小鳥の声をきいていると奥深い詩情が湧いてくる。
この詩の構造は平起こりの七言絶句の形であって下平声十一尤の韻の、遊、 留・幽の字が用いられている。